NK総研(代表:瀬川裕之)は、ハラスメント対策の強化が職場の沈黙を生むという逆説的現象の心理構造を解明した新刊『沈黙が組織を蝕む:相談が循環する職場のつくり方』を2026年5月11日に発売しました。
延べ3,000名以上の現場知見をもとに、解決策は制度強化ではなく「相談が日常的に生まれる関係性の設計」にあることを示した実践書です。
■ こんな課題を感じている方へ
- 「ハラスメント研修を実施したのに、職場の空気がかえって重くなった」と悩む人事・労務担当者
- 「最近、部下から相談が来なくなった」と感じている管理職
- 「コンプライアンス強化で、誰も発言しなくなった」と危機感を持つ経営者
「ハラスメント研修をすると、むしろ組織全体の会話が減り、活気がなくなってしまった」
「管理職が委縮して、部下に何も言えなくなっている」
「ハラハラ(ハラスメント・ハラスメント)で、制度を整えるほど沈黙が広がっていく」
これらは、NK総研に寄せられる相談の実態です。
延べ3,000名以上のビジネスパーソンの声を直接聴いてきた著者が、この逆説的な現象の「心理構造」を解き明かし、制度ではなく関係性の設計から職場を立て直す実践書です。
■ ハラスメント対策強化で起きている現象
研修や制度の強化が進む一方、多くの現場では次のような変化が起きています。
- 管理職が指導・フィードバックを控えるようになり、部下の成長が止まる
- 1on1や面談が形式化し、「特にありません」が定型句になった
- 相談窓口の利用が増えるどころか、減少している
- 会議で誰も意見を言わなくなり、問題が水面下に潜った
- ハラスメントを指摘するのが怖くて、誰も声を上げられない(ハラハラ問題)
これらは単なるコミュニケーション不足ではありません。「禁止するだけでは、人はリスクを回避し、行動しないことを選ぶ」という人間の自然な心理反応が、対策そのものが沈黙を生む「組織構造の変化」を引き起こしています。
■ 本書の核心的な視点
【視点1】ハラスメント対策の強化は、必ずしも職場のコミュニケーション改善につながらない
【視点2】「相談される関係性」がない組織では、どれだけ制度を整えても機能しない
【視点3】ハラスメントの多くは「悪意」ではなく、誰にでも起こりうる「無意識のズレ」から生まれる
著者の瀬川裕之は次のように述べています。「対策が進むほど、人は発言を控えることでリスクを回避するようになります。問題は制度ではなく、関係性の設計にあります。加害者の多くに悪意はない。だからこそ、相談される人になることが、ハラスメント予防として最も現実的な解なのです」
■「相談が循環する」とは何か
本書のサブタイトルにある「相談が循環する」とは、相談窓口に「重大な問題が持ち込まれる」組織ではなく、日常の対話の中で小さな相談・違和感・フィードバックが自然に循環し、問題が深刻化する前に解消されていく状態のことです。
「軽い相談が増える職場こそ、強い職場」――重い相談しか届かない組織は、沈黙が固定化しているサインです。本書はその「循環を生む関係性の設計」を実践的に示します。
■ 本書の構成
- 第1部:なぜ職場からハラスメントがなくならないのか(無意識の加害の心理構造を解明)
- 第2部:相談が生まれる環境をつくる(管理職が取るべき具体的な行動と関わり方)
- 第3部:「心の余裕」が相談文化を支える(セルフケア・感情マネジメントの実践)
- 第4部:組織の力で相談文化を育てる(制度・構造・「当たり前レベル」の設計)
「制度の問題」ではなく「関係性の設計問題」として捉え直すことで、管理職・人事・経営者それぞれの立場から具体的なアクションを提示しています。
■ 本書が答える問い
- なぜ研修をしても、ハラスメントがなくならないのか
- なぜ相談窓口を設けても、重大な問題しか届かないのか
- 「相談される人」と「加害者になる人」が「紙一重」である理由とは
- なぜ「沈黙」は弱さではなく、人間の自然な防衛反応なのか
- 理職が心の余裕を失うと、職場にどんな連鎖が起きるのか
■ 著者コメント
「ハラスメント研修をしたら、組織の会話が消えたという相談が増えています。
制度を強化するほど、人は発言を控えることでリスクを回避するようになるのです。
加害者の多くに悪意はありません。無意識のうちにズレが蓄積し、誰も指摘できない構造の中で問題は育っていきます。
解決策は制度の強化ではなく、相談が日常的に生まれる関係性を設計すること。本書は、その具体的な方法を、現場の言葉で書きました。」
――瀬川裕之(NK総研代表・産業カウンセラー)
■ 著者プロフィール
瀬川裕之(せがわ・ひろゆき)
NK総研代表。経営コンサルタント、産業カウンセラー。
組織風土改革・組織開発支援・管理職研修・ハラスメント相談対応・コミュニケーション改善を専門とする。
大学・企業・団体での研修や相談支援を通じて、延べ3,000名以上のビジネスパーソンの声を直接聴いてきた。
単著8冊・共著1冊。主な著書に「短所中毒」シリーズ、「離職を防止する4つのステップ」、「戦略的マネジメントスタイル」など。
■ 書誌情報
書 名:『沈黙が組織を蝕む:相談が循環する職場のつくり方』
著 者:瀬川裕之
発売日:2026年5月11日
価 格:電子書籍 1,280円(税込)/ペーパーバック 1,650円(税込)
ISBN:979-8259343702
発 行:NK総研
電子書籍:https://amzn.to/43149cS
ペーパーバック:https://amzn.to/4diIXUC
■ お問い合わせ先
NK総研
E-mail:info@nksouken.com
会社HP:https://www.nksouken.com
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目13番6号 サガミビル2F
本書に関する取材・書評掲載・研修依頼も承っております。
■ 会社概要
会社名:NK総研
事業内容:組織開発支援、管理職研修、ハラスメント相談対応、研修企画
設立:2009年5月
代表者:瀬川 裕之