消費者支援協会には、Shopee(ショッピー)の名称を使ったネットショップ運営の勧誘をきっかけに、最終的に約1000万円を送金したとの相談が寄せられています。
今回の相談では、Instagramで知り合った相手とのやり取りから始まり、その後LINEへ移動。相手からネットショップ運営を勧められ、最初は約5万円という比較的少額から資金を送ったとの申告があります。
Instagramで知り合った相手からネットショップ運営を勧められる
相談者によると、相手から
- 大学時代の友人がShopeeシンガポールで働いている
- その友人から売買のノウハウを教えてもらっている
- 一緒にネットショップを運営しよう
といった趣旨の説明を受けたとのことです。
相談者は「少額なら」と考え、最初に約5万円を送金。その後、「商品が売れた」「利益が出た」と説明され、さらに資金を増やせば利益も増えるとして追加送金を勧められたと申告しています。
出金を申し出ると「あと400万円必要」と案内
相談者が資金を引き出したいと申し出たところ、**「引き出すためには、あと400万円必要」**といった趣旨の説明を受けたとの申告があります。
その後も少しずつ送金を続け、最終的な総送金額は約1000万円に達したとされています。
最終的には、相手と連絡が取れなくなったとのことです。
Coincheckから指定された送金先へ暗号資産を送金
今回の相談では、Coincheckを利用して暗号資産を購入し、相手側から指定された送金先へ送ったとの申告があります。
相談者自身はShopeeに関連する取引だと認識していましたが、送金先がShopee公式またはShopee Singaporeの管理する口座・ウォレットだったことは確認されていません。
そのため、消費者支援協会では「Shopeeへ送金した」とはせず、
「Shopeeに関連する取引だと説明され、指定された送金先へ暗号資産を送った」
と整理しています。
Shopee自体の問題とは確認していません
Shopeeは実在するECサービスです。
今回の相談では、Shopeeという名称が信用材料として使われていましたが、ShopeeまたはShopee Singaporeが今回の相談事案に関与したことは確認されていません。
問題となっているのは、実在するサービス名を使いながら、Instagramなどで知り合った個人からネットショップ運営を勧められ、指定された送金先へ資金を送るよう案内された点です。
ネットショップ運営型のSNS詐欺にも注意
警察庁が公表しているSNS型ロマンス詐欺の事例には、SNSやマッチングアプリで知り合った相手からインターネットショップ運営を勧められ、商品の仕入れや利益の出金に必要な保証金などとして高額な支払いへ進んだ事例があります。
今回の相談と同一の手口であるとは断定していませんが
- SNSで知り合う
- 親しくなった後にネットショップ運営を勧められる
- 最初は利益が出たように説明される
- 追加資金を求められる
- 出金時にも新たな支払いを求められる
という点には共通する特徴があります。
同じ状況なら追加送金を急がない
InstagramやLINEで知り合った相手から、
- ネットショップ運営を勧められた
- 暗号資産を購入するよう言われた
- 個人から指定されたウォレットへ送るよう求められた
- 最初は利益が出たように説明された
- 出金時に追加資金を求められた
といった場合には、相手の説明だけで判断して追加送金を続けないことが重要です。
すでに送金している場合は、Instagram・LINEの履歴、サイトURL、暗号資産の送金履歴、ウォレットアドレス、TxID、取引画面、追加請求のメッセージなどを保存してください。
消費者支援協会では今後も、実在する企業やサービスの名称を使い、SNSから副業・ネットショップ運営・暗号資産送金へ誘導する相談について調査・注意喚起を継続します。
詳しい調査記事
https://www.shoshishakyokai.org/shopee-romance-scam/
消費者支援協会 公式note
https://note.com/rupo_sagi/n/nb0147080d9f6