消費者トラブルに関する情報提供・相談支援を行う「アルクの杜」は、AXWEL(axwel.com)について実際の相談が寄せられたことを受け、相談者提供資料、AXWEL公式サイト・利用規約、金融庁、警察関連情報、海外当局の公表情報などを確認し、調査記事を公開しました。
最初は少額を出金、その後に追加投資
今回の相談では、インターネット上の報道番組を装ったように見える投資広告をきっかけに、最初に約200ドルをクレジットカードで入金したとの申告がありました。
相談者によると、初期段階では少額の利益を実際に出金できています。
相談者から提供されたAXWELの入出金履歴でも、
・21ドルの出金「完了」
・190ドルの出金「完了」
・180ドルの出金「却下」
という表示を確認しています。
その後、担当者から「もっと元金があれば利益が出やすい」という趣旨の説明を受け、追加投資へ進んだと申告しています。
約1,000ドルを出金しようとすると「税金125万円」
特に注意したいのが出金時の説明です。
相談者が約1,000ドルを出金したいと伝えたところ、口座を全額解約して出金するとの説明を受ける一方、その前に「税金として125万円を支払う必要がある」と言われたとのことです。
アルクの杜がAXWELの公開規約を確認したところ、顧客に税負担が生じる場合がある一方、原則としてAXWEL側が当局に代わって税金を徴収するのではなく、顧客自身が必要な税金を計算・支払う旨が記載されています。
今回確認した規約からは、「出金前にAXWELへ125万円を別途支払う」という条件は確認できませんでした。
別の特殊詐欺事件でも「Axwel」の名称
今回の相談とは別に、2026年8月、三重県警松阪署が特殊詐欺事件として発表した事例について、「Axwel」の名称が登場したと報じられています。
報道では、50代男性が投資サイトをきっかけに電話を受け、暗号資産を購入するよう案内され、合計約470万円相当を送ったとされています。
この事件とアルクの杜へ寄せられた相談が、同一の運営者や人物によるものかは確認できていません。
ただし、双方で「元金・金額を増やすことで利益が増えやすい」という趣旨の説明が確認されています。
AXWELの規制・登録情報も確認
AXWEL公式サイトでは、運営会社をFlux Ltdとし、MISAのライセンスを掲げています。
一方、コモロ中央銀行はMISAについて公式声明で名指しし、注意を呼びかけています。
また、2026年7月31日現在の金融庁「金融商品取引業者」一覧では、AXWEL、Flux Ltdの名称を確認できませんでした。
ただし、日本の財務局がAXWELまたはFlux Ltdを個別に名指しした警告は現時点で確認できていません。
現在
「最初は出金できた」
「元金を増やすよう勧められている」
「税金を払えば出金できると言われた」
「保証金や手数料などを先に求められた」
といった状況にある場合は、新たな送金を急がないでください。
広告のスクリーンショット、担当者とのチャット、電話番号、クレジットカード明細、暗号資産の送金履歴、AXWELの入出金履歴や取引画面などは削除せず保存することが重要です。
AXWEL(axwel.com)の詳しい調査内容は、アルクの杜の記事で公開しています。
AXWELの詳しい調査記事はこちら
https://arukunomori-soudan.org/axwel-investment-trouble/
※本調査はAXWELについて刑事上の「詐欺」と断定するものではありません。相談者の申告、提供資料、公的情報、別事件の報道を区別して掲載しています。