消費者トラブルに関する情報提供・相談支援を行う「アルクの杜」は、XTrade(エックストレード/xtrade.com/trade2.xtrade.com)について、著名人を利用したとみられる投資広告から登録し、担当者を名乗る人物から追加投資を勧められたという相談を受け、注意喚起記事を公開しました。
今回寄せられた相談には、クレジットカードで入金した後、電話やWhatsAppなどで担当者とやり取りし、スマートフォンやパソコンの画面共有を通じて取引操作の説明を受けたというものがあります。
また、最初は一部のお金を引き出せたものの、その後も投資額を増やすよう勧められ、不安を感じている方もいます。
別の相談では、国内の暗号資産交換業者BitTrade(ビットトレード)へ日本円を入金し、担当者の説明に従って操作した結果、後から外部へ暗号資産を送金していたと気付いたという申告も寄せられています。
アルクの杜に提供されたBitTradeの入金履歴には、2026年10月18日から21日にかけて、合計300万円の日本円入金が記録されていました。
なお、関東財務局は2024年3月22日、Xtrade International Ltdについて、無登録で金融商品取引業等を行う者として警告を公表しています。公表資料には、同社が提供するサービス名として「Xtrade」と明記されています。
本リリースでは、こうした公的情報とアルクの杜に寄せられた相談を分けて紹介します。
今回取り上げるのは、xtrade.comおよびtrade2.xtrade.comに関連する相談であり、同名・類似名称の別企業やサービスを対象とするものではありません。
詳しい相談内容や資料の確認結果は、アルクの杜の公開記事で紹介しています。
公開記事
XTrade(xtrade.com)は詐欺?出金できない・著名人広告と追加投資の相談、返金の可能性
https://arukunomori-soudan.org/xtrade-shukkin-dekinai/
著名人を利用したとみられる広告からカード決済へ
アルクの杜に寄せられた相談では、インターネット上で著名人や芸能人が投資を紹介しているように見える広告を目にしたことが、XTradeに登録するきっかけだったという申告があります。
最初の支払いにはクレジットカードのほか、コンビニでチャージしたバンドルカードなどのプリペイド決済サービスを利用した方もいます。
その後、担当者を名乗る人物から電話などで連絡が入り、投資サイトの使い方や取引について説明を受けたとのことです。
著名人の名前や写真が使われている広告であっても、本人が実際に関与しているとは限りません。
広告の内容だけで安全な投資先と判断せず、運営会社、契約内容、金融庁への登録状況、支払先などを確認することが重要です。
電話やWhatsAppで連絡、画面共有による操作説明も
今回の相談では、入金後に担当者を名乗る人物と電話やWhatsAppなどでやり取りし、スマートフォンやパソコンの画面を共有しながら取引操作の説明を受けたケースがあります。
担当者が画面を見ながら一つずつ説明すると、投資経験が少ない方でも安心して操作を進めてしまうことがあります。
しかし、何の取引を行っているのか、実際にどこへ資金を送っているのか分からないまま、相手の指示に従って操作を続けることには注意が必要です。
画面共有そのものが直ちに問題というわけではありません。
一方、相手に遠隔操作を許可した場合や、パスワード、銀行口座、クレジットカード、暗号資産取引所の認証情報などを見られた可能性がある場合は、接続を終了し、パスワードや二段階認証の設定を確認してください。
必要に応じて、利用している金融機関やカード会社にも相談してください。
「銀行に預けても利息が少ない」老後資金への不安から追加投資へ
相談者の中には、将来の生活費や老後資金への不安を強調され、追加投資を勧められたと話す方もいます。
具体的には
「銀行に預けていてもほとんど利息がつかない」
「老後にはまとまった資金が必要になる」
「物価が上がっているので預金だけでは不安」
といった趣旨の説明を受けたとのことです。
老後の資金を準備すること自体は大切ですが、その必要性と、勧められた金融商品が安全であるかは別の問題です。
特に、取引の仕組みや損失の可能性、出金条件を十分に理解できていない段階で、担当者の説明だけを理由に投資額を増やすことには注意してください。
最初は一部出金できたという相談も
今回のXTradeに関する相談では、最初の段階で実際に一部のお金を受け取れたと話している方もいます。
一方で、利益を受け取っていない方もおり、すべての相談者が同じ状況ではありません。
一度お金を引き出すことができれば、「本当に利益が出ている」「このサービスなら大丈夫かもしれない」と感じることがあります。
しかし、一部出金できたことだけで、その後に追加した資金も問題なく引き出せると判断することはできません。
また、出金されたお金が実際の市場取引による利益なのか、それまでに入金した元本の一部なのかについても、取引履歴と入出金記録を確認する必要があります。
アルクの杜には、XTradeのロゴが表示された入金申告書や、米ドル建ての取引画面も提供されています。
入金申告書には、支払いの承認や、その入金について今後請求しない趣旨の英文が記載されていますが、書面への署名によって返金や異議申立ての権利がすべて失われると一律に判断できるものではありません。
どのような説明を受けて署名したのか、実際の決済先はどこだったのかなども確認する必要があります。
BitTradeへ合計300万円の日本円入金記録 暗号資産の外部送金をめぐる相談
今回、特に注意したい相談の一つが、国内の暗号資産交換業者BitTradeを利用したケースです。
相談者によると、担当者から自分の口座や資金の保管先について説明を受け、国内のBitTradeへ日本円を入金したとのことです。
その後、画面共有で案内されたとおりに操作していたところ、自分のお金を安全な場所へ移しているつもりが、後から暗号資産を外部へ送金していたと気付いたと説明しています。
アルクの杜に提供されたBitTradeの履歴には、2026年10月18日から21日にかけて、複数回に分けて合計300万円の日本円を入金した記録が残されていました。
ここで重要なのは、国内取引所への日本円入金と、暗号資産を購入して外部へ送金する行為は、それぞれ別の取引であるという点です。
今回確認した300万円という金額は、BitTradeへの日本円入金額です。
その全額がXTradeの関係者へ渡ったことや、300万円すべてが被害額であることを示すものではありません。
また、BitTradeは日本国内で登録を受けた暗号資産交換業者であり、今回のXTradeに関する勧誘とは区別する必要があります。
暗号資産の購入・送金履歴、送金先アドレス、取引IDなどを確認することで、実際にどこへ送られたのかを整理できる場合があります。
ただし、送金経路が分かったことと、その資金を取り戻せることは別です。
関東財務局は2024年3月にXtrade International Ltdを警告
関東財務局は2024年3月22日、Xtrade International Ltdについて、無登録で金融商品取引業等を行う者として警告しました。
公表資料では、同社がインターネットを通じて店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたとされ、サービス名として「Xtrade」が明記されています。
海外の事業者であっても、日本居住者を相手に金融商品取引業を行う場合には、原則として日本の金融商品取引法に基づく登録が必要です。
また、オーストラリアの金融当局ASICは2024年、XTradeグループの豪州法人XTrade.AU Pty Ltdについて、金融サービスライセンスの取消しを公表しています。
ASICの発表では、取引経験が乏しい顧客などにCFD取引を勧め、一部の利用者に大きな損失が生じたことや、金融サービスに関する義務を十分に果たしていなかったことなどが指摘されています。
ただし、オーストラリアの法人に対する処分が、日本の相談者それぞれの契約相手に対する個別の処分を意味するわけではありません。
また、関東財務局による警告も、今回寄せられた個々の相談について詐欺行為が刑事上認定されたことを示すものではありません。
公的機関が公表した内容と、相談者が実際に経験した勧誘や取引の内容は、それぞれ区別して確認することが重要です。
参考資料
関東財務局|Xtrade International Ltdへの警告
https://lfb.mof.go.jp/kantou/rizai/pagekthp033000261.html
ASIC|XTrade.AU Pty Ltdの金融サービスライセンス取消し
https://www.asic.gov.au/about-asic/news-centre/find-a-media-release/2024-releases/24-122mr-asic-cancels-afs-licence-of-retail-otc-derivative-issuer-xtradeau-pty-limited
XTradeで出金できない・追加投資を求められている場合
XTradeの公式ヘルプセンターでは、出金申請の処理に約5営業日、金融機関などの事情によっては最大3週間かかる場合があると説明しています。
これはサービス側が案内している一般的な処理時間であり、すべての出金がその期間内に完了することを保証するものではありません。
出金申請をしても入金されない、申請が拒否された、担当者の説明が変わったなどの状況では、出金申請日、申請金額、画面表示、担当者とのやり取りを保存してください。
また、「さらに投資すれば利益を増やせる」「今のうちに元本を増やした方がよい」などと追加投資を勧められている場合も、その場で支払わず、契約内容や出金条件を確認することが大切です。
カード決済・暗号資産送金と返金の可能性
XTradeに関連する支払いについて、返金や被害回復の可能性は、支払方法、契約内容、決済先、支払時期、実際の取引状況などによって異なります。
クレジットカードで支払った場合は、利用明細、決済日時、金額、決済先の名称、入金申告書などを保存し、カード会社へ取引調査や異議申立ての手続きが可能か確認してください。
バンドルカードなどのプリペイド決済サービスを利用した場合は、コンビニでのチャージ記録と、その後のカード利用履歴を分けて保存する必要があります。
暗号資産を送金した場合は、利用した取引所、通貨名、送金日時、送金数量、送金先アドレス、取引ID(TXID)などを保存してください。
ビットコインやイーサリアムなど、公開ブロックチェーンに取引記録が残る暗号資産については、送金先やその後の移動状況を確認できる場合があります。
アルクの杜では、有志のボランティアの協力により、公開されているブロックチェーン上の記録から、確認できる範囲で暗号資産の送金経路を無料で整理しています。
ただし、資金移動の確認によって送金先の人物が特定できるとは限らず、返金や回収を保証するものではありません。
「必ず取り戻せる」という二次被害にも注意
投資や暗号資産に関するトラブルの後には、被害金の返金や回収をうたう勧誘にも注意が必要です。
「暗号資産を追跡すれば返金できる」
「海外取引所に資金が残っている」
「調査費用を払えば被害金を回収できる」
などと説明され、新たな契約や高額な費用を求められる場合があります。
弁護士、司法書士、探偵、興信所、調査会社など、正規に活動している専門家や事業者への相談自体を否定するものではありません。
一方で、返金を保証する説明や、高額な契約を急がせる勧誘を受けた場合は、事業者情報、資格、契約内容、費用総額、実際に提供される業務を確認してください。
暗号資産の送金経路を確認できることと、被害金を実際に回収できることは別です。
アルクの杜ではXTradeに関する無料相談を受け付けています
アルクの杜では、XTrade(xtrade.com)について
「著名人の投資広告から登録した」
「担当者と画面共有しながら取引していた」
「一部出金できたが、追加投資を勧められている」
「クレジットカードやバンドルカードで支払った」
「BitTradeから暗号資産を送金した」
「出金できないため返金の可能性を知りたい」
といった相談を無料で受け付けています。
相談者が現在の状況を整理し、必要な証拠や今後検討できる対応を確認できるよう、情報提供と相談支援を行っています。
返金の可否は、支払方法や契約内容、資金の移動状況などによって異なり、一律に判断できるものではありません。
すでに送金した方だけでなく、現在も追加投資を求められている方も、分かっている情報から相談できます。
詳しい相談事例と注意点は、アルクの杜の公開記事をご確認ください。
XTrade(xtrade.com)は詐欺?出金できない・著名人広告と追加投資の相談、返金の可能性
https://arukunomori-soudan.org/xtrade-shukkin-dekinai/
アルクの杜について
アルクの杜は、SNS型投資トラブル、ロマンス詐欺、副業トラブル、暗号資産・仮想通貨を利用したトラブルなどについて、注意喚起、情報提供、無料相談などを行っている情報・相談支援団体です。
相談者が現在の状況を把握し、次に取るべき行動や適切な相談先を考えられるよう支援しています。
公式サイト
https://arukunomori-soudan.org/
本リリースは、2026年10月27日時点で確認できた公的情報と、アルクの杜に寄せられた相談者の申告、提供資料をもとに作成しています。
相談内容や勧誘方法、支払方法、出金の状況は相談者ごとに異なります。本リリースは、特定の事業者や個々の取引について詐欺行為が成立したと断定するものではなく、返金・被害金の回収を保証するものでもありません。