消費者トラブルに関する情報提供・相談支援を行う「アルクの杜」は、BrainTrade(ブレイントレード/ja.thebraintrade.com)について寄せられた相談のうち、画面共有による操作説明や追加投資の勧誘に注目し、利用者が確認しておきたい事項を整理しました。
アルクの杜には、著名人に関する投資広告をきっかけに登録し、担当者を名乗る人物から電話やLINEなどで説明を受けたという相談が複数寄せられています。
また、LINE・Zoom・AnyDeskなどを利用して、スマートフォンやパソコンの画面を共有しながら取引操作を教わったという方もいます。
今回特に注意したいのは、最初は一部のお金を引き出せたものの、その後、投資額の増額や上位プランへの変更を勧められたという相談があることです。
画面共有による説明を受けたことや、一度出金できたことだけで、その後の追加投資が安全だと判断できるわけではありません。
すでに支払った方だけでなく、現在も追加投資を勧められている方にも、相手とのやり取りや支払先を確認していただきたいと考えています。
公開記事
BrainTrade(ja.thebraintrade.com)は詐欺?著名人広告・追加投資の相談と仮想通貨の返金の可能性
https://arukunomori-soudan.org/braintrade-investment-trouble/
■約4万円の初期支払いから始まった相談も
BrainTradeに関する相談では、最初に約4万円を支払ったというケースがあります。
支払方法は相談者様によって異なり、クレジットカードを利用した方や、コンビニで購入したギフト券で支払った方もいます。
一部の相談者様は、有吉弘行さんや黒柳徹子さんに関する投資広告を見たことが登録のきっかけになったと話しています。
ただし、アルクの杜では広告の詳しい内容をすべて確認できているわけではありません。また、お二人がBrainTradeを紹介したり、投資を勧めたりした事実も確認されていません。
著名人が登場する広告であっても、本人が関与しているとは限りません。
広告を見て金融サービスへ登録した場合は、実際の運営会社、契約内容、決済先などを別途確認する必要があります。
また、約4万円を支払った後に担当者から電話が来た方もいれば、電話で説明を受けてから支払った方もいます。
すべての相談者様が同じ方法で勧誘されたわけではありません。
■LINE・Zoom・AnyDeskによる画面共有で注意したいこと
BrainTradeに関する相談では、登録や支払いの前後に担当者を名乗る人物から電話があり、その後、LINEなどでやり取りを続けたというケースがあります。
電話に出られなかった際、SMSで連絡を求められたという申告も寄せられています。
相談者様の中には、LINE・Zoom・AnyDeskなどを使い、スマートフォンやパソコンの画面を共有しながら、投資サイトの操作方法について説明を受けた方もいます。
画面共有は一般的なサポートでも使われる方法です。
そのため、画面共有を行ったことだけで不正な勧誘だったとは判断できません。
しかし、相手から説明されたとおりに操作しているうちに、自分が何の取引をしているのか、どこへお金を送っているのか分からなくなってしまう場合があります。
特に確認していただきたいのは、単に画面を見せていたのか、それとも相手に遠隔操作を許可していたのかという点です。
相手が端末を遠隔操作できる状態だった場合は、どの画面を操作したのか、銀行口座やクレジットカード、暗号資産取引所などの情報が表示されていなかったかを確認してください。
パスワードや認証情報を見られた可能性がある場合は、接続を終了し、パスワードの変更や二段階認証の設定を確認することが大切です。
必要に応じて、利用している金融機関やカード会社にも相談してください。
利用したアプリや操作内容は、相談者様によって異なります。
■最初は出金できた後に、追加投資を勧められた相談
今回寄せられた相談には、最初の段階で実際に一部のお金を引き出せたというものがあります。
相談者様によると、担当者から利益が増えていると説明され、その後、一部のお金を受け取ることができたとのことです。
実際にお金が戻ってくれば、「本当に利益が出ている」「この投資なら大丈夫かもしれない」と感じることがあります。
しかし、一度出金できたことと、その後に追加で支払ったお金も安全に引き出せることは別です。
また、実際に受け取ったお金が市場取引で得られた利益なのか、元本の一部だったのかについても、取引履歴と入出金記録を確認する必要があります。
一部出金後には
「もっと元本を増やした方がよい」
「上のプランへ変更すれば、さらに利益を増やせる」
「将来の生活資金を準備するために投資額を増やした方がよい」
といった趣旨の説明を受けたという相談があります。
老後の生活費や年金、物価上昇など、将来のお金への不安を話題にされた方もいます。
生活資金への備えは大切ですが、それだけで勧められた投資が安全になるわけではありません。
追加投資を決める前に、何に対する支払いなのか、どのような条件で出金できるのかを確認してください。
■公式サイトの学習プランと、相談者様への投資説明は区別が必要
アルクの杜が2026年10月に確認したBrainTradeの日本語サイトでは、投資について学ぶための教材、個別指導、AIを利用した分析ツールなどが紹介されていました。
運営会社として掲載されていたのは、セーシェル共和国のBT Nexus Limitedです。
また、100米ドルから3,000米ドルまでの有料プランが掲載されていました。
一方、アルクの杜へ寄せられた相談では、担当者を名乗る人物から、投資する元本を増やすことで利益を増やしやすくなるという趣旨の説明を受けた方がいます。
ここで重要なのは、実際に支払ったお金が何に使われるのかという点です。
教材や学習サポートに対する料金なのか、投資するための資金なのか、別のサービスへの支払いなのかによって、確認すべき契約内容が変わります。
現時点では、相談者様に連絡した人物と、BrainTradeの公式サイトに掲載された運営会社との関係について、すべて確認できているわけではありません。
アルクの杜では、BrainTradeやBT Nexus Limitedによる詐欺行為が確認されたと断定するものではありません。
実際の勧誘内容や契約相手、支払先を個別に確認することが大切です。
■追加投資の前に保存しておきたい記録
現在も追加投資や上位プランへの変更を勧められている場合は、その場ですぐに新たなお金を支払わず、これまでの記録を保存してください。
特に、次の情報が状況を確認する手掛かりになります。
1.最初に見た広告と登録先のURL
広告を保存している場合は、その画面や広告から案内されたURLを残してください。実際に利用したサイトのアドレスも重要です。
2.電話・SMS・LINEのやり取り
担当者を名乗る人物の電話番号、着信履歴、SMS、LINEのトーク履歴、メールなどを保存してください。
3.クレジットカード・ギフト券などの支払記録
カードの利用明細、決済日時、金額、請求先として表示された名称、ギフト券の購入レシートや番号を伝えた記録などを保存してください。
4.画面共有や遠隔操作の案内
LINE・Zoom・AnyDeskなど、実際に使用したアプリ名、操作を教わった日時、相手から届いた案内、遠隔操作を許可したかどうかを確認してください。
5.取引画面と暗号資産の送金記録
利益表示、取引履歴、出金履歴、出金申請画面などを保存してください。
暗号資産を送金した場合は、利用した取引所、通貨の種類、送金日時、送金数量、送金先アドレス、取引ID(TXID)なども確認しておきましょう。
すべての資料がそろっていなくても、残っている情報から状況を整理できる場合があります。
■クレジットカードや暗号資産で支払った場合の対応
BrainTradeに関する相談では、クレジットカードや暗号資産、コンビニで購入したギフト券など、複数の支払方法が使われています。
返金の可能性や確認すべき手続きは、支払方法によって異なります。
クレジットカードで支払った場合は、カード会社へ経緯を説明し、取引調査や異議申立てが可能か確認してください。
ギフト券で支払った場合は、発行会社などに相談し、対応できる手続きがあるか確認してください。
暗号資産を送金した場合は、送金先アドレスや取引IDなどが重要になります。
ビットコインやイーサリアムなど、多くの暗号資産には、送金先やその後の資金移動に関する記録が残ります。
アルクの杜では、有志のボランティアの協力により、公開されているブロックチェーン上の記録から、確認できる範囲で暗号資産の送金経路を無料で整理しています。
ただし、送金経路が分かったとしても、受取人の身元が特定できるとは限りません。
また、暗号資産の送金経路を確認できることと、被害金を実際に回収できることは別です。
返金や被害回復の可能性は、支払方法、契約内容、支払時期、送金先、資金の移動状況、残っている証拠などによって異なります。
■被害金の回収をうたう「二次被害」にも注意
投資や暗号資産に関するトラブルの後は、被害金を取り戻したいという気持ちにつけ込む「二次被害」にも注意が必要です。
「暗号資産を追跡すれば必ず返金できる」
「海外取引所に資金が残っている」
「犯人を特定して被害金を回収できる」
などと説明され、新たな調査費用や着手金、手続費用を求められる場合があります。
弁護士事務所、司法書士事務所、探偵事務所、興信所、調査会社など、正規に活動する専門家や事業者への相談自体が問題ということではありません。
ただし、被害金の回収を保証する説明や、費用や業務内容が十分に分からないまま高額な契約を急がせる勧誘を受けた場合には注意してください。
依頼する前に、事業者の資格や連絡先、具体的な業務内容、費用総額、実際に対応できる範囲を確認することが大切です。
■アルクの杜では無料相談を受け付けています
アルクの杜では、BrainTrade(ja.thebraintrade.com)について
「著名人に関する投資広告から登録した」
「担当者から電話やSMSが届いている」
「LINEやAnyDeskで操作を教わった」
「一部出金できた後に追加投資を勧められた」
「クレジットカードや暗号資産で支払った」
「返金の可能性や今後の対応を知りたい」
といった相談を無料で受け付けています。
暗号資産を送金したケースでは、公開されている記録から送金経路を確認できる場合があります。
また、カード決済やギフト券による支払いについても、残っている記録や契約内容を確認し、今後検討できる対応や相談先について情報提供しています。
まだ追加投資をしていない方も、すでに支払ってしまった方も、分かっている情報から相談できます。
アルクの杜の相談支援は無料ですが、返金や被害金の回収を保証するものではありません。
詳しい相談内容と確認した情報は、アルクの杜の公開記事をご確認ください。
公開記事
BrainTrade(ja.thebraintrade.com)は詐欺?著名人広告・追加投資の相談と仮想通貨の返金の可能性
https://arukunomori-soudan.org/braintrade-investment-trouble/
■アルクの杜について
アルクの杜は、SNS型投資トラブル、ロマンス詐欺、副業トラブル、暗号資産・仮想通貨を利用したトラブルなどについて、注意喚起、情報提供、無料相談などを行う情報・相談支援団体です。
相談者様が現在の状況を把握し、次に取るべき行動や相談先を考えられるよう、情報発信と相談支援を行っています。
公式サイト
https://arukunomori-soudan.org/
※本リリースは、アルクの杜が2026年10月に公開した記事および寄せられた相談を基に、画面共有や支払記録の確認事項を整理したものです。